2009年06月10日

つまらない話

今日は「胃透視検査でバリウムを飲んでから、その後5日も便が出ない」という、50代の女性が外来を受診されました。
診察すると確かに、硬い便が「しこり」になって、お腹の上からも触れます。
腹部レントゲン写真を撮ったところ、案の定、体内に残ったバリウムが、直腸付近に写ってました。
浣腸処置で事なきを得ましたが、ご本人は苦しいのと、恥ずかしいのとで、本当に辛そうでした。

便秘には急性便秘と慢性便秘があります。

上の患者さんは、バリウムが腸の中で硬くなってしまった、急性一過性の便秘ですが、急性の中でも稀に、腸捻転や腸閉塞等の病気によって起こる事もあります。
その場合は激しい腹痛や嘔吐を伴うことがあり、早急な対症が必要になります。

一方で、慢性便秘の中には何らかの原因で、腸の機能が低下したためにおこる「機能性便秘」と、病気が原因でおこる「器質性便秘」があります。
「機能性便秘」は、便秘の中では最もよく見られ、大きく3つに分類されます。

1)弛緩性便秘

結腸の緊張低下して、腸の蠕動運動が弱くいため、便を上手く出せません。御高齢者や、腹筋が弱い女性、内臓下垂、寝たきりで筋力が低下した人等に多い便秘です。
弛緩している女性にも起こりやすい便秘です。

2)直腸性便秘

直腸の神経が鈍くなり、大腸の蠕動運動が起こらず、排便困難になるタイプです。
便意を我慢したり、高齢者や全身が衰弱している人、浣腸をくり返している人に起こりやすいようです。

3)痙攣性便秘

大腸の蠕動運動が強すぎる為に起こります。
いわゆる「過敏性腸症候群」の一種で、便秘と下痢を繰り返す事が多いです。
便意は自覚出来ますが、硬い便を少量見るのみで、残便感もあります。

私自身滅多に便秘しないので、あまり的を得た便秘の症状や、予防法を挙げられませんが、いずれの場合もデメリットばかりなので、なるべく早くに解消したいですよね。

そういえば、慢性に経過する「器質性便秘」の中には、大腸がん等による便の通過障害で、腸閉塞を起こし便秘になる場合があるので、ますます油断出来ません。

以上、本日は「(便が)つまらない人間」の「つまらない話」でした。
どうも・・・です。




【関連する記事】
posted by めあり at 15:53| Comment(0) | 検診 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。