2009年05月22日

ちまたで噂の血管年齢

時折、私の外来には「血管年齢を調べて欲しい」という患者さんが、お見えになります。
「血管年齢」とは、動脈硬化の度合いを実年齢と比較して、具体的に数値化したものですが、勤務先の病院では、現在、「血管年齢」を調べる簡便な検査として「PWV・ABI検査」と「頸動脈エコー検査」を勧めています。

PWV検査(脈波伝播速度)は、心臓から出た血液が、足先まで伝わる時間の速さを間接的に測ります。
動脈硬化がさほど見られない患者さんでは、血管に弾力性があるため、振動が血管壁で吸収されるので、脈波の速度は遅いのですが、動脈硬化が進行すると、脈波は速くなります。
この速度を指標にすると、動脈硬化の度合いを推測する事が出来ます。

一方で、動脈硬化が進んだ状態での評価法として、
ABI検査(足関節上腕血圧比)があります。
足首と上腕の血圧を測定し、その比率(足首の最高血圧血圧÷上腕最高血圧)を計算したものです。

動脈硬化が進んでいない場合、仰向けのまま両腕と両足の血圧を測ると、足首のほうが高い値を示します。
しかし、動脈に狭窄や閉塞があると、その部分の血圧は低下します。
動脈硬化による変化は、主に下肢の血管に起きる事が多いため、上下肢の血圧比が「1」以下ならば、動脈の狭窄や閉塞が予想されます。

頸動脈エコー検査では、頸動脈血管内の瘤(こぶ)の有無や、血管壁の肥厚を画像で直接見ることが出来るので、この動脈を調べることによって、全身の動脈硬化が推定出来ます。

動脈硬化症自体は、特に自覚症状もありませんが、将来的に「脳梗塞」や「心筋梗塞」「閉塞性動脈硬化症」などを併発しやすいと言われてますし、もともとのリスク(糖尿病や高血圧、肥満、喫煙習慣や運動不足)があると、動脈硬化は進行しやすいので、尚更注意が必要です。

上に述べた検査法は、痛みもなく検査時間も短いため、リスクに当てはまる方は、年一回を目安に「血管年齢」チェックする事をお勧めします。






posted by めあり at 21:58| Comment(0) | 検診 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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